世の中に存在するホテルには、いくつか種類があります。
おなじみ「ビジネスホテル」に、「高級ホテル」のほとんどが該当する「シティホテル」。
それに、「観光ホテル」「リゾートホテル」に「カプセルホテル」…

ホテルの分類には、こういった「経営形態」などでの分類が使用されますので、実は「高級ホテル」と「ビジネスホテル」の「ちゃんとした違いを判別法」というのは存在しません。

では、そんなホテル業界だからこそ気になる「高級ホテルとビジネスホテルの違い判別ポイント」はどういったところにあるのでしょうか。今回は、「高級ホテルとビジネスホテルの違い判別ポイント」について迫っていきたいと思います。

 
価格も分類も役立たず
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まず、「ビジネスホテルと高級ホテルの境界線」は値段で決めることは難しいです。
何故なら、「ヒルトン福岡シーホーク」が1万円台から泊まれるかと思えば、アパホテルが3万円。値段のみで高級ホテルかどうかの違いを見るのは、今の時代難しいのです。

では、「街中にあるホテルをビジネスホテル」とするとどうでしょう。残念ながら、ほとんどの都心型高級ホテルは街中にありますので、これも通用しません。

「街中にあるホテルがビジネスホテル」なのであれば、ザ・リッツ・カールトン東京(リッツカールトンの歴史はこちらから)も、コンラッド東京も、ハイアットリージェンシー大阪も、すべて「ビジネスホテル」とされてしまいます。


高級ホテルは「設備」と「プラン数」がキモ
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筆者が思う「ビジネスホテル」と「高級ホテル」の違いは「ただ寝るだけの設備である」と「様々なニーズに応えすぎていないか」の2つの条件で「どちらもNO」といえるホテルかどうかだと思います。

まず、「ただ寝るだけの設備である」は「館内設備が充実しているかどうか」が基準になってきます。
ホテルに「プール」や「ジム」、「バー」「高級レストラン」「エステ設備」「クラブフロア」のうちどれか2つでも装備していれば、クリアです。

例えば、「福岡の高級ホテルの境界線」として扱われやすい「ハイアットリージェンシー」の場合は「バー」「高級レストラン」「クラブフロア」の3つを満たしていますし、ザ・リッツ・カールトン東京の場合はすべてをクリアしています。

ただ、これだけでは「高級ホテルではないホテル」を完全に省くことはできませんので、もう1つの判断基準が必要になります。それは「様々なニーズに応えすぎていないか」です。

様々なニーズに応えすぎて、プラン数が膨大になっているホテルが日本にはいくつかあります。
そして、そのホテルは上の条件を2つ以上満たしているのにも関わらず、「高級」とはみなされていません。

それは何故なのかといえば、「様々なニーズに応えようとして」「プラン数があまりにも多すぎる」ためです。
例えば、あるホテルでは「朝食付きのプラン」などといったシンプルなものから、近隣のアドベンチャー施設のチケットが付いたプランまで、様々なプランが用意されています。


これは、「様々なニーズに応えようとした結果こうなった」ものになりますが、「高級ホテル」は様々なお客さんを呼ぶのではなく「選んだお客さんを呼びたい」がために、プラン数が少ないことがほとんどです。

ですから、高級ホテルかどうかを判別したい場合には「宿泊プラン数」を見れば良いのです。
「本当に」高級なホテルはプランを安売りしません。